ブログの記事構成が大事であるのはわかっていても、具体的に何を気を付けて構成を考えていけばいいのかわからないですよね。
ブログの記事構成は誰もが壁にぶち当たる関門ですし、現役の専門家ですら頭に汗を書きながら考えるような難易度の高い作業です。
そこで本記事では次の内容をお伝えしていきます。
本記事の内容
- ブログの基本の型【構成要素】
- SEO視点でのブログ記事構成
- ブログ記事構成の3つのポイント
- ブログ記事構成の3つの注意点
まずはブログ記事構成の考え方からしっかりと理解していただき、具体的に記事を設計するところまで解説していきます。
それでは始めていきましょう!
目次
ブログの基本の型【構成要素】
ブログ構成には基本の型が存在します。まずはここから抑えておきましょう。
ほぼ全てのブログ記事がこの基本の型に従って構成されていて、このWEBサイトも例外なくすべて基本の型です。
メモ
基本の型に該当しない例外も中にはあります。「外国語の翻訳」「辞書」などの簡易な調べものをする場合には基本の型ではなく結論だけ伝えることもあります。
基本の型を使う場合とそうでない場合の違いは、読者の抱えている悩みの深さです。
例えば、外国語の翻訳レベルであれば意味が理解できれば問題はなく、人間関係のコミュニケーションであれば結論だけではなく具体的な理由や方法なども知りたいはずです。
ほぼ全てが基本の型ではありますが、読者視点を忘れてはいけません。
ブログの基本の型は、3つの要素で構成されています。
- リードコピー ・・・ 導入文
- ボディコピー ・・・ 本題
- ボトムコピー ・・・ まとめ&行動を促す
名称はそれほど重要ではないので、前半・中盤・後半と覚えてもらっても大丈夫です。
図解すると3つのコピーはこのように配置されます。
基本の型を使う最大の目的は、読者をA地点(現在の悩み)からB地点(読者が望む未来)に連れて行くことです。
例えば、職場の人間関係で悩んでいる記事であれば、職場の人間関係が良好になるための考え方や方法を読者にわかりやすく伝えることです。
人には2つの欲求があります。
- 快楽を得る
- 不快を避ける
検索する読者はこのどちらかを理由に調べます。
ですが、読者の心理には「見ない」「信じない」「行動しない」という3つのないがあって、一生懸命に書いたあなたのブログを全部は読んでくれません。
これら「3つのない」を突破するために基本の型を駆使します。
ざっくり役割を分けると次の通りです。
「見ない」を突破 → リードコピー
「信じない」を突破 → ボディコピー
「行動しない」を突破 → ボトムコピー
基本の型を駆使することで、なるべく多くの読者にあなたが書いたブログを最後まで読んでもらえるようになります。
では、各コピーの意味や目的を詳しく解説していきます。
リードコピー
リードコピーとは記事の書き出しのパートのことです。
リードコピーは次のような要素を含めることで、ボディコピーに興味を持ってもらい、読み進めてもらう効果があります。
- 読者の悩み
- 共感
- 解決策
- 資格の提示(記事を書く人の資格を証明)
これらの要素がなぜ必要かというと、記事の価値を高めてくれるからです。
読者は常に「自分にとって価値のある情報か?」を無意識に判断しています。
例えば、「資格の提示」は記事の信頼性を高めるという価値を創り出しています。誰が書いたのか分からない記事よりも、その道の専門家や経験している人が書いている記事の方が価値が高いと感じますよね。
リードコピーは、記事タイトルをクリックしたあとで最初に目に入る文章なので、このリードコピーを見てボディコピーを読み進めるかどうかを判断する重要な役割を担っています。
リードコピーはボディコピーの価値を高めて、読者に読んでもらうことが最大の目的となります。
ボディコピー
ボディコピーは、読者のニーズを満たすための具体的な中身を伝えていくパートです。
目的は、読者をA地点(現在の悩み)からB地点(読者が望む未来)に連れて行くための解決策を伝えることです。
解決策の中には、方法論だけではなく考え方や失敗談なども含みます。読者が知りたいであろう内容そのものです。
具体的な内容を伝えることで、読者から信頼を得ることができます。
ボディコピーは「見出し」と「本文」の2つ要素で構成されています。
ボディコピーの要素
- 見出し
- 本文
見出しは、h2、h3などの段落(タグ)のことです。
記事タイトルがh1、見出し2がh2、見出し3がh3と、階層構造になっています。
見出しを使用する目的は「SEO視点」と「読者視点」の2つがあります。
SEO視点
SEO視点では見出し(h2,h3)に狙っているキーワードが含まれていると、評価を受けやすくなります。
例えば、[ブログ 記事 ネタ ]というキーワードを狙って記事を書くとします。2つの見出しを見てみてください。
- ネタを探すための秘訣
- ブログ記事のネタを探すための秘訣
この場合、2の方がSEO評価を受けやすいです。
ただし、読者視点を無視してキーワードを入れることで見出しが読みにくくならないようにする必要があります。SEOよりも読者視点の優先順位の方が高いからです。
読者視点
読者は見出しから最初に目を通して、次に本文を読み進めます。逆に言うと、見出しが知りたい情報でなければ本文は読まれないということです。
見出しがない場合
ブログ記事のネタを探すため秘訣。ブログ記事のネタを探す秘訣は、情報に意識を向けることです。意識を向けるというのは、書くネタを意識しながら人と会ったり、調べものをするという意味です。人の脳は意識しているものしか見ないようになっています。なので、ネタが見つからないのは意識しているかどうかが一番の原因です。
見出しがある場合
ブログ記事のネタを探すため秘訣
ブログ記事のネタを探す秘訣は、情報に意識を向けることです。意識を向けるというのは、書くネタを意識しながら人と会ったり、調べものをするという意味です。人の脳は意識しているものしか見ないようになっています。なので、ネタが見つからないのは意識しているかどうかが一番の原因です。
このように比較するとわかりますが、見出しがあった方が読みやすいですよね。なので、「読者視点」でも見出しはすごく重要です。
また、本文も全体の構成要素のような基本の型があります。文章はこれが全ての型ではないですが、非常によく使われる型なので覚えておいて損はありません。
- 主張(結論)
- 理由
- 具体例(事実)
- 反論処理
- まとめ
具体的に中身を埋めてみると次のとおりです。
ブログの文章構成で、最初に主張や結論を伝えることは重要です。(主張)
なぜなら、主張や結論が途中で埋もれている文章は、読者からすると何が言いたいのか分かりにくい文章になるからです。分かりにくい文章のブログは離脱します。(理由)
会社での上司への報告やプレゼンテーションでも「結論」から述べるように言われますよね。(具体例)
それでも最終的に言いたいことが伝わればいいのでは?と思うかもしれませんが、相手の立場になって考えたらどうでしょうか。
相手の立場なら結論からしっかりと伝えてくれる人の話の方が聞きたいと思いますよね。(反論処理)
このように必ず主張や結論は最初に述べることは読者への貢献です。(まとめ)
状況によっては理由や反論処理のステップは省略します。それは主張の強さや読者で判断します。
主張が強ければ強いほど、読者が初心者であればあるほど、理由や反論処理は必要となるからです。
すでに知っている人に、クドクドと理由を語っても聞きたくないのと同じですね。
ボディコピーの中身そのものが読者の満足度や信頼に繋がるため、ボディコピーの質によって滞在時間や回遊率(別の記事を閲覧する頻度のこと)が変わってきます。
滞在時間や回遊率はSEOの効果にも影響するため、読者の悩みを解決しつつも、ストレスなく読み進められるような工夫が必要です。
ボトムコピー
ボトムコピーは、読者に起こして欲しい行動を提案するパートです。
ボディコピーの内容をまとめたり、読者に起こして欲しい行動を伝えます。
具体的に起こして欲しい行動パターンは次の通りです。ブログ記事の目的によって違います。
- SNSでシェアしてもらう
- メルマガに登録してもらう
- 関連記事を読んでもらう
- 資料請求や問い合わせなどをしてもらう
- 書籍やサービスを購入してもらう
ブログ記事を最後まで読んでくれる読者は価値を感じてくれている可能性が高く、次の行動への提案を受け入れてもらいやすくなります。
SEO視点でのブログ記事構成
SEO視点でもブログ記事の構成は意識する必要があります。
ブログ記事内に「狙っているキーワード」を含めることで、SEOからの評価を上げることができるからです。
例えば、[SEO 対策 ブログ]というキーワードであれば、SEO 対策 ブログの組み合わせたキーワードをSEO効果のあるところへ反映させます。
具体的には次の4箇所に狙っているキーワードを入れていきます。
- 記事タイトル(h1)
- 見出し(h2,h3)
- 本文
- 画像
繰り返しになりますが、無理やりキーワードを入れるのではなく、あくまで自然にキーワードが含まれることを意識してください。ただし、記事タイトルは除きます。(理由は後述)
無闇やたらにキーワードを入れると、Googleからスパム扱いされてしまい、逆に評価を下げてしまうような結果を招いてしまいます。
そうならないように、読者視点を忘れないように心掛けましょう。
記事タイトルにキーワードが含まれている
タイトルに関してはキーワードを必ずいれるようにしてください。例外はありません。
タイトルに関してはキーワードを入れないと、Google検索エンジンで表示されにくくなります。
最近のGoogleのアルゴリズムでは、タイトルにキーワードが含まれていなくても検索意図とマッチしている記事を上位表示させる傾向にあります。
ですが、それでもキーワードが含まれている記事タイトルの方が上位表示されて場合が圧倒的に多いため、タイトルに関してはキーワードは必ず含めるようにしてください。
ポイント1
キーワードは記事タイトルの前方に含めた方がSEO的にも良いとされているので、なるべく前方に入れられないかも検討してみましょう。
前方にすることで記事タイトルがおかしくなるなら無理に前方へ入れる必要はありません。
ポイント2
Googleの検索エンジンでは32文字以上は表示されないようになっているので、キーワードも含めて32文字以内で納まるタイトルにしましょう。
32文字を超えてもSEOとしては問題ないのですが、記事タイトルが途切れてしまって読めなくなります。結果、検索ユーザーからのクリック率が下がる可能性があります。
検索意図が同じキーワードの場合は、検索ボリュームの多いキーワードを記事タイトルに含めるようにしてください。
例えば、[TOEIC 対策]と[TOEIC コツ]は検索意図が同じです。
キーワード | 月間検索ボリューム |
TOEIC 対策 | 5,400 |
TOEIC コツ | 1,900 |
この場合、月間検索ボリュームの多い[TOEIC 対策]を記事タイトルに含めるようにします。
検索意図が同じかどうかを判断するのは、実際に検索意図が同じかも?と思うキーワードで検索してみると分かります。
同じような記事が上位に表示されていたら、検索意図が同じだとGoogleが判断しているということです。
見出し(h2,h3)にキーワードが含まれている
できる限り見出し(h2,h3)にもキーワードを入れるようにしてください。
キーワードが含まれている方が上位表示される効果が高まります。
本記事でも見出しに「ブログ 構成」のキーワードが含まれていことが分かるかと思います。
本文中にキーワードが含まれている
本文中にもキーワードが含めるようにするといいです。
ただ、実際に文章を書いている最終に意識しすぎると、文章そのものが読みにくくなったりするので、一通り書き終えるまでは意識しなくていいかなと思います。
すべて書き終えたあとに、狙っているキーワードを入れられないか検討してみるのがいいですね。
画像にキーワードが含まれている
画像にも狙っているキーワードが入れられます。
代替テキストと書かれている部分に狙っているキーワードを含めた画像名を入れます。ここにキーワードを入れておくことでSEO効果があるのと、検索エンジンの画像検索でも表示されるようになります。
ただし、記事のテーマと関連性のない画像を使っている場合は、無理やりキーワードを入れるとSEO的にマイナスになる可能性があります。
あくまで関連している画像の中に、自然と狙っているキーワードが含まれるようにしていきましょう。
ブログ記事構成の3つのポイント
ブログ記事構成で抑えておくべきポイントについて解説していきます。次の3つです。
- Goole検索エンジンの評価を分析
- コンテンツの価値は質・量・独自性の3つ
- キーワードから検索意図を読み解く
それぞれ詳しく解説していきます。
Google検索エンジンの評価
Google検索エンジンが、どのような記事を評価しているのかカテゴリーに分類します。
カテゴリーに分類するのは、1つのキーワードでも複数の検索意図が含まれているためです。
例えば、[ ダイエット 靴 ]というキーワードには、「ダイエットできるおすすめの靴を買いたい」という検索意図もあれば、「靴のダイエット効果を知りたい」というのもあります。
分類カテゴリーは全部で4種類です。
カテゴリー- Knowクエリ(知りたい)
- Doクエリ(やってみたい)
- Goクエリ(行ってみたい)
- Buyクエリ(買ってみたい)
1〜10位の記事を見て4つのカテゴリーに分類します。カテゴリーを分類することで、Googleがどのようなカテゴリーを1ページ目に表示させたいか理解することができます。
例えば、[ ダイエット 靴 ]のキーワードであれば、Google検索エンジンの1ページ目はこのように表示されます。
1位と2位が楽天市場で、3位からが企業運営や個人ブログの記事です。
ここから[ ダイエット 靴 ]の検索ユーザーは、ダイエット専用の靴を買いたい(Buyクエリ)、あるいはおすすめのダイエット専用の靴を知りたい(Knowクエリ)ということが分かります。
コンテンツの価値は質(専門性)・量(網羅性)・独自性の3つ
ブログの記事構成を考えるときに、「質」と「量」と「独自性」の3軸で考えるといいです。
3軸で競合よりも魅力的な記事を作成することで、SEOで上位表示させることが期待できます。
- 【質の観点】競合記事よりも専門的な内容を伝えることができているか?
- 【量の観点】競合記事よりも読者の知りたい情報を網羅できているか?
- 【独自性の観点】競合記事にない新しい価値を創造しているか?
記事の質は知識で決まり、量はサジェストキーワード、Yahoo知恵袋などのお悩み情報、上位に表示されている競合記事のリサーチで導きだします。
独自性は誰にも真似できない情報ですので、あなたの経験値(成功談や失敗談)と結果です。1番価値のある情報であるといっても過言ではありません。
注意点
Google検索で競合記事のリサーチをすると、競合を意識し過ぎるあまり読者を置いてけぼりにしている記事を見かけることがあります。
例えば、「●●おすすめ5選」という記事。
この記事に対抗して「●●おすすめ7選」を書いたとします。量は増えていますが、これって競合が同じように数字を増やし続けたらどうでしょうか?
検索する読者からするとおすすめがあまりにも多過ぎて、逆におすすめでも何でもない記事と化す可能性だってあります。
本当におすすめがあるならOKですが、競合と比べているだけなら網羅性ではなく蛇足です。あくまで読者が知りたいことを網羅するようにしましょう。
キーワードから検索意図を読み解く
キーワードから読者が何を知りたいのか?の検索意図を理解するようにしましょう。
検索意図とは「読者が本当に知りたい情報」のことです。
検索キーワードは答えではなくヒントを教えてくれているので、そのキーワードからどんな情報を知りたいのかをこちらが仮説を立てます。
ニーズには「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の2種類があって、ブログ記事の構成には両方の情報が含まれていることが上位表示するための必須条件だとお考えください。
- 顕在ニーズ:読者が気付いているニーズ
- 潜在ニーズ:読者が気付いていないニーズ
例えば、[TOEIC 参考書]というキーワードを2種類のニーズに当てはめると次の通り。
- 顕在ニーズ:おすすめの参考書を知りたい
- 潜在ニーズ:効率よくTOEICスコアを上げたい
TOEICの参考書を探している人は、効率よくTOEICスコアを上げたいという潜在ニーズがあります。
ですので、単におすすめの参考書を紹介するだけでは上位表示が難しくて、スコアアップ に繋がる参考書の効果的な使い方を紹介してあげるなどの工夫が必要です。
潜在ニーズを発見するのは難しく感じるかもしれませんが、簡単に導き出すことができます。
次のような問いかけをしてみてください。
検索キーワードが[ TOEIC 参考書 ]だったら、「どうしておすすめの参考書を知りたいのですか?」でOKです。
おすすめの参考書を知りたい理由は、スコアアップしたいからだと分かりますね。
ブログ記事構成の3つの注意点
ブログ記事の構成を考える際に注意する点が3つあります。
- 読者と一緒に寄り道をする
- 徹底した分かりやすさを追求する
- 何を伝えるのか全体像を見せる
読者と一緒に寄り道をする
ブログ記事は最短最速で目的へたどり着ける内容を書けばいいと思うかもしれませんが、実は違います。
読者は「こうなったらどうなるうんだろう?」とか「この意味と何が違うんだろう?」などといろいろ考えながら読み進めていくものです。
なので、読者が迷いそうなところも一緒に迷ってあげるのがベストです。
読者が迷いそうな部分を構成に含めると、読者からすると「そうそう、気になってたんだよね。」と信頼に繋がる記事になります。
どこまでいってもユーザーファーストですね。
徹底した分かりやすさを追求する
検索する読者の大半はその分野の初心者です。
ブログの記事内に難しい言葉を使うと、読者はそれだけでストレスが溜まります。そのため、なるべく平易な言葉を使うように心がけるようにしましょう。
中学1年生でも理解できる言葉を意識すると、読みやすい記事に仕上がります。
どうしても専門用語を使う必要がある場合は、その意味をしっかりと説明してあげましょう。
読者の頭の中に「?」が出てこないようにするのがポイントです。
ブログ記事の構成は読者が知りたい情報から書く
ブログ記事の構成で、読者が知りたい情報から書くようにしましょう。
例えばキーワードが[ TOEIC 参考書 ]であれば、TOEICのおすすめの参考書の情報から書くということです。ダラダラとTOEICとは何か?とか書くと嫌がられます。
ブログ記事を最後まで読んでほしくて、結論を最後に持っていくようにするのは絶対にやめるようにしましょう。
ブログの記事構成は読者に関心を持つことが大事
これまでブログの記事構成についてお伝えさせていただきましたが、本質的なところは読者に関心を持つことです。
ブログ記事を訪れた読者がどのような状態で検索してきて、どういった情報を教えてくれたら1番喜んでくれるのかを常に考え続けることが大切です。
もちろんテクニックの部分は重要ですが、迷ったら読者の気持ちに寄り添っていくことが全てだと思います。