『君のビジネスは本当に社会を良くしているのか?』
私が現在所属している経営実践研究会という団体の理事に言われた言葉です。
去年の12月に友人を通じてご紹介いただいたのですが、思わずドッキリしたのを覚えています。
この団体の理事は過去にソフトバンクの孫正義と経営を学ばれた同期でもあり、20歳で年商50億円の会社を経営し、これまで日本の政党を2つ立ち上げたという大尊敬の経営者の方です。
現在は本業を通じて社会に変革を起こすという理念のもと、多くの経営者を束ねてすべて行動で示してくれています。
その団体で先日は会食がありました。ででん!(隠し撮り)
ゲストとして株式会社リブラン(年商100億円)という不動産会社の会長との交流だったのですが、自分の仕事の向き合い方について改めて考えさせられました。
話題に上がったのはある超有名なつけ麺屋です。
私はラーメン好きなので何度か足を運んだことがあります。
過去に長蛇の列が出来すぎて店舗閉店したところですね。(これだけ聞いて分かる人には分かるかもしれません・・・)
このつけ麺屋の社長が店舗展開しているのですが、リブランの会長が「店舗展開するのをこれ以上広げるな」と助言されたそうです。
で、その助言を無視して現在店舗展開を進めているそう・・・。
一般的にに考えたら行列が出来るほどのつけ麺屋なら、もっと店舗展開してお店の売上を伸ばしていきたいと考えるはずですよね?
でも、助言したことは売上の問題では無かったのです。
この言葉の真意は、社会を悪くさせるものをこれ以上拡大するなということでした。
会社が売上を伸ばすことと社会が良くなることは別だということです。
たしかにつけ麺屋の味は美味しいのですが、身体の健康を考えると悪い原材料がたくさん使われています。毎日食べたら、1ヶ月で病院送りになります。
このまま店舗展開しても売れるかもしれないけれど、食べれば食べるほどに健康を阻害するものを世の中に広めていくのはどうかという倫理観に対しての助言だったのです。
また、リブランの会長は「本業で売上を伸ばすのは単なるお遊びだ」ということも仰っていました。
会社の成長に比例して世の中が良くならなければ、それは単なる金儲け主義の世界だということです。
私も様々な経営者とお話する機会が多いのですが、どれだけ儲かるかの話ばかりしている人が多いように思えます。
行き過ぎた資本主義ですね。お金持っている人が偉いみたいな風潮は危険です。
もちろん事業継続を考えると売上や内部留保にも拘る必要があるのですが、単にお金にだけフォーカスするのではなく、きちんと社会貢献に繋がっているのかという視点を持てる人が一人でも増えたら世の中もっとハッピーではないでしょうか。
そんなことを考えさせられる1日でした。参考になれば嬉しいです。