やっている仕事が難しい…。もしかしたら自分にはこの仕事は向いていないのかもしれない…。
それでも、できれば仕事が難しいと感じるストレスから解放されて、前向きな気持ちで仕事に取り組みたいですよね。
仕事を難しく感じてしまうのは、経験不足や能力適正によるものもありますが、冷静に原因を探してみると解決できることは意外と多いです。
そこで、本記事では次の3つの内容をお伝えしていきます。
- 仕事が難しいと感じる5つの理由
- 仕事が難しいと感じる問題を解決する4ステップ
- 仕事の適正と合わないなら転職も検討
僕は2007年から2014年までサラリーマンをしていました。
新卒1年目では、職場の先輩からパワハラを受けて精神的に追い込まれてしまった時期もありましたが、そのパワハラを受けた原因は仕事の能力です。
新卒の仕事はプログラミング開発する部署だったのですが、どうしても開発が肌に合わなくて、異動で環境が変わったら仕事を楽しいと思えるようになりました。
このように仕事を難しいと感じる理由は様々で、何でも根性論で解決するのではなく原因を突き止めて適切な対策を取るようにしましょう。
仕事を難しいと感じる原因を見つけて、具体的な解決策を実施することで「難しい…」と感じる不安やストレスを解決することは可能です。
目次
仕事が難しいと感じる5つの理由
まずは仕事が難しいと感じる理由を明らかしましょう。
突然ですが、あなたが病気になったらどちらの医者が病気を治してくれそうでしょうか?
- 診断してから薬を処方する医者
- 診断しないで薬を処方する医者
全員一致で(1)だと思います。
診断は病気の原因を特定するために行う作業です。診断もしないで薬をもらったら、間違った服用をしてしまう可能性もありえますよね。
仕事に関しても同じで、難しいと感じる原因を診断しないと解決することはできません。
ですので、仕事が難しいと感じる問題を解決するのは、まず難しいと感じる原因を知ることからです。
仕事が難しいと感じる理由は大きく次の5つに分類できます。
- 経験不足で仕事の進め方がわからない
- 仕事の難易度と現時点のスキルに大きなギャップがある
- 仕事の適正が自分に合っていない
- 単純に仕事量が多い
- 職場環境に恵まれていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
経験不足で仕事の進め方がわからない
目的・ゴールは分かっているけど、どのように仕事を進めていけばいいのか分からないことがあります。
原因は単なる「経験不足」です。
経験していないのだから分からなくて当然ですが、特に新卒や未経験の職業に転職した場合に原因となります。
仕事の難易度と現時点のスキルに大きなギャップがある
仕事の難易度と現時点のあなたが持っているスキルがかけ離れている場合は、難しく感じることがあります。
僕は新卒1年目でプログラミング経験がゼロでしたが、配属された部署はめちゃくちゃコアなプログラムを開発する部署でお手上げでした。
どの業界でも共通して言えることですが「基礎」ができていないのに「応用」なんて無理ですね。
仕事の適正が合っていない
そもそも仕事の適正が合っていないこともあります。
例えば、IT業界でずっとパソコン業務をやっていた人が農業に憧れて始めてみたものの、実際にやってみると想像していたのと違って全然自分には向いていなかった、といったことです。
適正というのは客観的にデータ分析することはできるのですが、実際に体験することで向き不向きを自覚することができます。
単純に仕事量が多い
仕事する量が明らかに多いと、自分は仕事の進め方が下手だと思って、いろいろと工夫はするけれど仕事量が全然減らずに難しいと感じる場合があります。
これは実際に難しいというよりも、仕事量が多すぎて難しいと錯覚してしまうケースですね。
あなたと同じ仕事量を他の人も同様に苦労しているのであれば、単純に仕事量が多過ぎる可能性が高いです。
職場環境に恵まれていない
職場環境に恵まれずお手本となる人がいないと、すべて自分の判断で進めて行かなくてはならず難しいと感じる場合があります。
職場環境がしっかりしていると、上司や先輩が仕事のお手本を示してくれて、具体的にどのように進めていくのかを学べます。
ですが、「自分で考えてやれ」というスタンスの職場だと厳しいですね。
仕事が難しい問題を解決する4ステップ
仕事の難しい原因がわかったところで、解決しなければ意味がないですよね。
是非あなたの頭の中に「難しい…」という言葉がよぎったら、次の4ステップを実施してください。
- 事実確認
- 目標を再設定
- 解決方法を探す
- 行動計画を決める
この4ステップを実施することで、仕事で難しいと感じるストレスや不安が緩和されて、具体的な行動にまで移すことができるようになります。
結局は難しいと感じる原因を不明瞭にしたままだと、同じような課題が今後も繰り返し起こりますので早めにクリアしておいて損はないです。
①事実確認
まずは、仕事で難しいと感じる出来事の事実確認をします。
事実確認をする目的は、難しいと感じる理想と現実のギャップを明確にすることです。
理想と現状のギャップが明確になれば、目標の再設定や解決策などの検討ができるようになります。
僕の場合は新卒でプログラミング開発の部署にいましたので、そのときの客観的事実はこんな感じです。
求められるスキル
- プログラミング開発スキル(C言語)
- OSに関する専門知識
- 実務経験5年以上
所有スキル
- プログラミング開発経験ゼロ
- OSに関する知識はネットサーフィンするレベル
- コミュニケーション力は高い
こうやって書き出してみると、絶望的なぐらい経験値やスキルが不足していましたね。。
因みにコミュニケーション能力が高くても、開発部署で行われるコミュニケーションって技術的な内容ばかりだったのでお手上げでした。
このように事実確認をすることで、現状と理想のギャップが明確になります。
このケースであれば理想とのギャップを埋めるためには、
- プログラミングスキルの習得
- OSの専門知識を学習
この2つの課題をクリアすることが必須だと分かりますね。
②目標の再設定
求めれるスキルと所有するスキルの事実確認ができたら、自分がどこまで仕事の成果として約束できるかを決めます。
ここで大事なのは「難易度」と「期限」です。
難易度が高すぎると期限がいくらあっても習得はできないですし、期限が差し迫っているなら学習しても間に合いません。
とは言っても、「難易度」も「期限」も経験がなければ見極めができないですよね。
なので、目標を再設定するときには、その道をすでに経験している先輩に聞くのが一番いいです。ある程度の基準値は知っているはずなので。
僕の場合はプロジェクトに知識ゼロ・経験ゼロから参加することになったので、勉強しながら開発をしていくことになりました。
あまりにも知識が無かったので、先輩からメイン担当は無理だと判断され、本当に簡単な部分だけを開発することを目標としました。
1ヶ月でXXXのコーディングをする
こんな感じです。
難易度が高すぎるとかなりの確率で挫折するので、適度なプレッシャーを感じるぐらいの目標設定がいいと思います。
このあたりは職場の上司や先輩に相談ですね。
③解決策を探す
次に解決策を探す作業です。
僕の場合はOSの知識とプログラミング技術が不足していたので、選択肢としては3つ考えました。
- 専門書を買って独学で勉強する → 時間がかかる
- 先輩に教えてもらう → 先輩の時間を借りる
- プログラミングスクールに通う → お金が掛かる
新卒でお金が無かったので、基本は「専門書を買って独学で勉強する」ということにして、どうしても理解できないところがあれば「先輩に教えてもらう」という解決策を実施することにしました。
解決策は1つではないので、思い付く限り探すといいです。
目標設定のときと同じく、経験している先輩にオススメの方法を聞くと参考になります。
④行動計画を決める
解決策が決まったら、具体的な行動計画をスケジュールに落とし込みます。
- ●月●●日にXXXを読む
- ●月●●日にXXXのプログラムを書く
- ●月●●日に△△△を読む
- :
あらかじめスケジュールに行動計画として落とし込むことで、目標達成するための作業が明確になります。
行動計画を決めるときには次のポイントは必ず抑えてください。人は曖昧なことは行動に移せないので必ず具体的にしましょう。
- 具体的である(数字や作業が明確)
- 期日が決まっている
- 達成することができる
さらに、作業が1日で終わらない場合は細分化してください。
例えば、次のような行動計画を立てたとします。
●月●●日までに専門書を読む
これだと駄目です。行動計画を立てているとは言えません。
●月●●日に△△専門書を20ページ読む
●月●●日に△△専門書を25ページ読む
:
このように、その日に完了させる行動計画を立てるようにしましょう。
人は器用にバランスよく作業を進められなくて、3日間の猶予があると、3日目でギリギリになって作業したりします。
学生時代の夏休みの宿題はギリギリの人多かったですよね?そういうことです。
仕事の適正と合わないなら転職も検討
どれだけ努力をしていても仕事を苦に感じることがあります。
苦に感じるときは、
- 人に必要とされていない
- 人の役に立てている実感がない
- 人に褒められない
という問題が起きている可能性が高いです。
つまり、あなたの得意なことを仕事で発揮できていないということです。
好きなことを仕事にする方法は簡単【33%が実践している考え方】でもお伝えしていますが、得意なことでないと仕事にするのは難しいです。
その場合は転職や部署異動を考えてみましょう。
自分が得意なフィールドで働く方が絶対にお勧めです。
僕はプログラミングが苦手でしたが、部署異動してコンサルタント業務するようになってから仕事が楽しくなりました。
石の上にも3年と言いますが、苦に感じる分野で3年も続ける必要はないです。
まとめ:仕事が難しいのは解決できる
仕事が難しいと感じる人のための解決策についてお伝えしてきました。
経験不足や仕事の適正を除いて、課題を明確にすれば大概は解決することができます。
ですので、「難しい…」で終わらせるのではなくて、以下の内容を具体的に実践することで解決していきましょう。
- 事実確認
- 目標を再設定
- 解決方法を探す
- 行動計画を決める