考え方

お金を稼ぐ意味とは?【お金で幸せになれるというのは幻想】

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今回は「お金を稼ぐ意味とは何か?」についてお話していきます。

 

僕やあなたが生まれてときから、ずっと一緒にいるお金という存在ですが、ずっといるのにも関わらず「学校」でも「会社」でも学ぶ機会なんてありません

僕が小さい頃は、いつも母親から「お父さんは生活のために働いているのよ」なんて言われ続けていたので、お金という存在がなんだか悪いものって印象でした。

人それぞれ過去に歩んできた人生体験によって、お金に対する意味付けは異なると思います。

 

そもそもお金を稼ぐことって意味があるのか?

何のために働いているのか?

このようなことを考えられるのは、日本という国が豊かである証拠でもあるのですが、それでもなかなか身の回りで、お金を稼ぐ意味に関して疑問に感じている人は少ないですよね。

なので、聞こうにも聞けないという状況かと思います。

 

そこで、この記事ではお金を稼ぐことの意味をお伝えしていきます。

実際に年収8桁を稼いだだけでは心が満たされなかった僕の経験も交えていければと思います。

 

お金を稼ぐ意味って何?

お金を稼ぐことの意味についてマクロな視点とミクロな視点で考えてみましょう。

マクロな視点:大局的に物事を考えるという意味
ミクロな視点:極小的に物事を考えるという意味

一般的に世界情勢のような大きな単位はマクロと呼ばれ、地域社会や個人などの小さな単位はミクロと呼ばれます。

 

経済活動の一環(マクロな視点)

お金を稼ぐことは世界規模や国規模でみれば経済活動の1つです。

何か新しい価値を生み出し、その価値をいいと感じた人が商品を購入する。

価値を生み出している国(先進国)は豊かであると判断され、価値をあまり生み出せていない国(発展途上国)は貧しいというものです。

第二次世界対戦で日本は敗戦国でしたので、「日本をよくしていこう!」という志ある人たちが多くいたためお金を稼ぐための価値を作り出してきました。

敗戦後は貧しい人たちも多かったので、生活をするためにお金を稼がなければならないという動機が一番強かったのだと思います。

つまり、「何のためにお金を稼ぐのだろう?」という疑問を感じる余裕などなく、生きていくために日本全体としてお金を稼ぐ意味が統一されていたのです。

その後はご存知のとおり、日本は急成長を遂げて経済的に豊かな国になったため、少数派ではあるものの「何のため?」という部分に疑問を感じる人が増えてきたのでしょう。

最近ではあまりお金に興味がなく、「自分らしく生きる」という若者が増えてきているのは、お金だけではない人生の目的を考え始めている傾向なのだと思います。

 

お金は意味を持っていない(ミクロな視点)

ミクロな視点、つまり「個人」の視点で見てみると、そもそもお金は単なる交換手段でしかないため意味など持っていません。

1万円札は発行するのに紙幣局で25円あれば作れます。実体は単なる紙切れなんです。

僕は幼少期のころに両親や学校からお金を稼ぐ意味について学ぶ機会がなかったのですが、その頃の体験によってお金に対して「こういうものだ」と意味付けをしているだけでした。

お金が無くて辛そうにしている両親を見れば、「お金さえあれば幸せになれたのに・・・」ってお金に対してネガティブな感情になる人もいるでしょう。

一方で発展途上国でホームレスが楽しそうに道ゆく人と会話をしている姿を見れば、「こういう生き方もあるんだな」って感じる人もいるかもしれません。(実際にこのような国はあります)

そう、お金を稼ぐことに意味などなく、意味を与えているのは個人だということです。

個人の価値観は社会の常識から作られやすいので、みんなお金を稼がないといけないと思っているから外的要因でそう思わされているだけです。

経済活動の中で生きていくためにお金を稼ぐことは必要ですが、必ずしもお金を稼いだからといって幸せを手に入れられるわけではありません。

もっとも大切なのではお金を稼ぐという手段を通じて、あなた自身が何をしたいかなんです。

 

お金を持っている人が偉いわけでもない

日本は資本主義なので、どうしてもお金を持っている人が偉いという風潮がありますが、決して偉いわけではないです。

僕はお金持ちのことを「お金を稼ぐのが上手」だと言っています。

人間的に素晴らしいことと、お金を稼ぐことは必ずしも比例しているとは限らないからです。

例えば、投資用不動産を販売している業者Aと業者Bがいるとします。

不動産業者Aは顧客に十分な収益を生み出して欲しいと思って、1,000万円の不動産を1,100万円で販売しました。

不動産業者Bは自分たちさえ儲かればいいからと思って、全く同じ物件で1,000万円の不動産を1,500万円で販売しました。

さて、どちらが人間的に素晴らしいでしょうか?

これは極端な例かもしれませんが、人間的に素晴らしいこととお金を稼ぐことは、そもそも別次元の話であるということが分かります。

 

お金を稼ぐだけでは絶対には幸せにはなれない

お金を稼ぐことが幸せの絶対条件でないことは、過去の歴史や統計データからもすでに証明されています。

 

年収と幸福度は比例していない

幸福学の権威である慶應義塾大学教授の前野隆司さんがいらっしゃいます。

アメリカの世論調査会社ギャラップ社のアンケート結果では年収800万円を超えると幸福度は上がらなくなるという結果がでています。

前野さんはこのように言っていますので転載します。

収入の低い人にとっては、身の安全や健康、そして食糧の確保という意味で、おカネを得ることが長期的な幸せにつながります。

誰も寒さで凍えたり、空腹に悩まされたりする生活を送りたいとは思いませんからね。しかし、一定限度を超えると、幸福度は上がらなくなります。

そもそも金銭による幸せというのは長続きしないものです。

人間は収入が増えれば増えるほど欲しがってしまうものなのですが、満足感は一瞬で消えてしまうものです

ここから、お金も幸福度を高めるための1つの手段ではあるけれど、お金だけで幸福になれるわけではないということが分かりますよね。

 

2008年のリーマンショックが答え

2008年のリーマンショックでは、実体経済と金融経済の分離によって世界的な恐慌がありました。

「最大限のリターン=お金」という偏った思想によってお金がお金を生み、最終的には収拾が付かずに経済が破綻してしまったのです。

要するにお金だけを追求した行き過ぎた資本主義が間違っていると人類に教えてくれた出来事なんです。

リーマンショック後に少しずつ変化は起こっているのですが、まだまだ世界的にも大きな社会問題を生みだしています。

貧困撲滅に取り組む「オックスファム」の調査結果では、世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界人口の経済的に恵まれない下から半分の資産と同じであると発表しました。

持つもの持たざるものでの格差が、生活すらままならない人を生み出してしまっているのです。

 

世の中の価値観ではなく「自分の内側」の声を聞く

世の中の価値観で生きるということは、他人の人生を生きるようなものです。

何のためにお金を稼ぐのか?を「自分の内側」に問いかけてみてください。

僕たちは幼少期の体験からプログラムというものが作られます。

3歳までで65%の人格形成
12歳まで85%の人格形成

だそうです。「3つ子の魂百まで」という諺がありますが、まさに幼少期の体験で大枠の価値観が作られていくのです。

これはお金に関しても同じです。

お金そのものには意味がないと冒頭でお伝えしましたが、そのお金に対する意味付けは幼少期によって作られます。

特に両親のような身近な存在の影響は大きく、「お金を稼ぐのは大変」とか「お金がないと生きていけない」という価値観を与えられると無意識の中で納得してしまいます。

世の中でお金のマインドブロックが強い人が多いのは幼少期の体験から出来ているものなんです。

いまのお金の価値観がどのように形成されてきたのか、あなたの過去体験に遡ってみてください。

探し当てていくとプログラムのようなものが見えてくることがあります。

一人で難しい場合はコーチングなど専門家にお願いして受けてみるのもアリです。

 

お金を稼ぐことよりも、どう使うかが大事

お金を稼ぐこと以上に、その稼いだお金をどう使うかを考えてみるのがいいと思います。

  • 家族に喜んで欲しいからプレゼントを買う
  • 両親が病気になってしまったときのために準備しておく
  • 世界中の貧困者を支援するために使う
  • たまには自分のご褒美で旅行にも行ってみる

などなど、目的があるから「いくら必要なのか?」の準備ができます。

お金を稼ぐ意味は人それぞれ違って当然です。

あなたが何のためにお金を稼ぐのかを世間の目で考えるのではなく、自分自身の心の声に聞いて欲しいのです。

頭で考えてしまうと「正解」や「不正解」で物事を考えがちです。

ぜひ「正解」を探すのではなく、あなたの本音を探してみてください。

 

最後に

お金を稼ぐ意味とは何なのかについてお話しました。

僕らは経済活動の中で生きているため、お金が全く必要でないということを言いたいのではありません。

また、お金を持つことが悪いわけでもないです。

むしろ人が喜んでくれることを続けて、その結果としてお金を稼ぐことは素晴らしいことだと思います。

ですが、何の目的もなくお金を稼ぐというのはお金に支配された人生ですよね。

あなたがお金を稼ぐことで何をしていきたいのか?

お金を稼いだ先にどのような未来にしていきたいのかを決めて、あなたにとって正しいお金の稼ぎ方をしてもらえたらと思います。

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hiromasa_ando

hiromasa_ando

ソーシャルビジネス構築の専門家。中小零細企業へのWEBマーケティングコンサル業務と人財育成業務の2つの事業を展開。本業で売上(利益)を出しながら社会課題を解決していく企画から構築支援までを業務にしています。 これまで「不登校」「在宅ママ」などの事業を立ち上げ支援。 一時的な売上(利益)よりも長期的に顧客や社会から愛されるメディアを創る支援をさせていただきます。顧客を煽るようなマーケティングは嫌いです。 関わるすべての人に居場所があり、幸福で持続可能な社会を目指して支援させていただいております。

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