仕事を教えてくれない先輩・上司に対して、どのようにコミュニケーションを取ったらいいのか悩みますよね。
新卒や就職したばかりの職場で仕事内容を教えてくれないと、モチベーションが下がってしまいますし、それで先輩・上司から「何でできないの?」って文句言われたら嫌な気持ちになるかと思います。
そして、だんだんと自信も無くなってしまって…という負のループに。。
そこで本記事では次の3つの内容をお伝えします。
本記事の内容
- 仕事を教えてくれるようになるコミュニケーション術
- 【例外】仕事を教えて欲しいと頼んでも教えてくれないときの対処法
- 仕事を教えてくれるコミュニケーション能力を高める方法
僕が新卒のときは、先輩に聞くと「あとにしてくれない?」とか「自分で考えてみなよ」って言われて、右も左もわからず精神的にしんどい時期もありました。
でも、本記事でお伝えている内容を実践することで上司からの評価も格段に上がりましたし、同時に信頼も得られるようになりました。
記事の内容はすぐにでも職場で実践できるので、最後まで読んで具体的に実践に活かしていただければと思います。
目次
仕事を教えてくれるようになるコミュニケーション術
新卒や中途採用などで職場に配属されると、その職場環境によって先輩・上司が丁寧に教えてくれる場合もあれば、ずっと放置されてしまうような場合まで様々です。
先輩・上司を変えることはできないので、こちら側がコミュニケーションの取り方を工夫する必要があります。
その仕事を教えてくれるようになるコミュニケーション術のポイントは3つです。
- 相手の立場を理解する
- 許可を取る
- 結論と理由はセットで伝える
この3つについて、それぞれ解説してきます。
相手の立場を理解する
先輩・上司から仕事を教えてもらうためには、相手の立場を理解することが大切です。
相手の立場を理解するというのは「相手の視点」を自分も持つように意識することです。
相手の視点を意識をすることで先輩・上司から「コイツはよく分かってるなぁ」と思ってもらえるようになります。
例えば、課長の視点で考えてみましょう。
課長に与えられている役割はなんでしょうか?課の中での売上目標はもちろんのこと、社員の育成など様々な課題を常に考えているはずです。
課長の視点を意識しながら相談すれば、喜んで教えてくれるようになります。
という社員よりも、
こんな社員に課長は間違いなく高評価をくれるようになります。
そのためには、まずは課長が普段から話している内容に意識を向けてみることです。
普段の会話で、どんな言葉を多く使っているのか?どんなことを大切にしているのか関心を向けてみましょう。
課長と同じ権限なんて無いのに、相手の視点に立つことに意味があるのか?と思うかもしれませんが大アリです。
視座が高いと消極的な社員よりも優先的に教えてくれるようになりますし、価値の高い人財だと思ってくれるので出世や給与UPにも繋がります。
いかに相手に関心を向けられるかを考えて、コミュニケーションを取ってみてください。
許可を取る
これは仕事に限った話ではないのですが、相手から許可を取ることはすごく大切です。
自分と同じく相手も何かの目的のために時間を使っているのであり、こちらは貴重な時間を借りるのですから、時間を借りる許可を取るようにしましょう。
時間を借りることの合意を取らないで話を進めてしまうと、そのとき仕事で声をかけてもらいたくない人からすると「コイツ空気読めないな」と思われてしまうかもしれません。
これは非常に勿体ないです。
なので、「いまちょっといいですか?」とか「聞きたいことがあるので5分だけお願いできますか?」などと相手から許可を取るようにしてください。
あとは明らかに忙しそうにしていて、あなたが緊急性が高い仕事で無いなら、「あとで相談したいことがあるので、落ち着いたら教えてください」と声をかけておくといいです。
大事なのはあなたの要望を通すだけではなく、相手の状況を考えながら関わるということです。
結論と理由はセット
結論だけを述べて理由を言わない人がいます。必ず結論を伝えたら理由も合わせて伝えるようにしてください。
どんな仕事もプロセスよりも目的(理由)が大事です。プロセスは無数にありますが、そもそもの目的とズレたプロセスを実行していたら元も子もありません。
例えば、
と聞かれるよりも、
の方が意図を理解した上で教えることができます。
また、そもそも人は本能的に理由を欲する脳構造になっています。
著書 影響力の武器に書かれていますが、理由の有無だけで相手の行動が変わったという実験結果があるのです。
理由を伝えた場合 → 94%が要望を受け入れた
理由を伝えなかった場合 → 60%が要望を受け入れた
理由を言わないのは損ですね。
例外として理由をセットにしなくていいのは、お互いの前提条件が完全に合っているときだけです。
同じ作業をしていて、同じ時間を共にしているのであれば、前後の流れを共有しているのでお互いの認識がズレにくくなります。
しかし、多くの場合は現場が違っていたり、別作業をしていたりするので、理由をセットで伝える方がより確実でお勧めの方法です。
【例外】仕事を教えて欲しいと頼んでも教えてくれないときの対処法
職場によって色々なタイプの人がいるため、こちらがどれだけ歩み寄る姿勢を示したとしても仕事を教えてくれない人はいます。
- 自分の事しか考えていなくて、教えることを面倒に感じている
- 新卒や中途採用など、自分よりも経験の浅い人にマウントすることで承認欲を満たそうとしている
このような人は意図して仕事を教えてくれないので、お伝えしたようなコミュニケーション術は難しいと思います。
意地の悪い人とは関わらないでいたいですが、そうは言っても仕事なので打破することは難しいですよね。
そんなときは自分の力で解決しようとせずに、周囲の力を借りるようにしましょう。
仕事を教えて欲しいとお願いしているけど、「具体的に教えてくれない」とありのままの事実を別の先輩や上司に伝えるのです。そして、伝えた先輩や上司から代弁してもらうといいですね。
伝える相手は、仕事を教えてくれない人よりも役職が上の人がいいです。
1点注意が必要なのが、第三者の力を借りると更に恨みを買う可能性があります。
「なんでチクってるんだ?」とか、教えない本人が悪いのに八つ当たりしてくる厄介なケースです。
こうなってしまったら、仕事を教えてくれる人の担当を変えてもらうように上司へ相談しましょう。
どこにも味方がいないようであれば、そもそもその会社で働き続ける理由もないと思います。
本来、仕事とは幸せを実感できることが理想です。
参考>好きなことを仕事にする方法は簡単【33%が実践している考え方】
仕事を教えてもらうコミュニケーション能力を高める方法
仕事を教えてくれない問題を解決するための方法は分かっても、すぐに実践するのは難しいかと思います。
僕の経験から断言できることは、コミュニケーション能力は知識よりも実践の数です。
コミュニケーションに関する書籍が腐るほど販売されているのにも関わらず、人間関係に悩む人が絶えないのは知識だけで解決できないからです。
ただし、自分の価値観によって相手とどう関わるのかが大きく変わってきますので、決して知識が不要というわけではありません。
- 本質的な知識を習得する
- 実践する
- 改善する
この順番の繰り返してあなた自身のスキルをバージョンアップさせていきましょう。
本質的な知識を習得する
知識習得はインターネットよりも書籍がおすすめです。
Googleの改善でインターネットの情報も昔よりは精度が高まりましたが、まだまだ書籍の方が圧倒的に信頼性は高いです。
表面的なスキルを学んでもあまり効果的ではないので、まずは本質的な情報をインプットしてください。
僕自身もこの本のお陰で人間関係はよくなり、未だに学ばせてもらっています。
どちらもロングセラーの書籍なので名前ぐらいは聞いたことがあると思います。
7つの習慣は原書があるのですが、猛烈に眠くなるのと内容が小難しいので、まずは漫画から入ったほうが理解しやすいです。
繰り返し実践する
書籍を読んでいただいた内容を現場で具体的に実践してみてください。
物事の見え方が変わってくると人間関係は劇的に変化します。
サラリーマン時代の僕はとにかく他責でしたが、本を読む習慣を付けてから「他責にしていて現状を変えたくない自分がいる」ということに気が付きました。
そこから、自分が変わることで影響力を持つことができるようになり、先輩や上司からも信頼を獲得することができるようになったのです。
最初は本を読んでも解釈のズレがあるので、期待していた成果がでるまでに時間が掛かります。
また、即効性は無いのですがご紹介した本は人生で使えるスキルです。
逆に即効性があるものは本質改善にはならないテクニック論に過ぎないため問題が再発します。
テクニック論は、仕事を教えてくれない先輩・上司にテクニックを駆使して、その場で教えてもらえたとしても、継続的に教えてもらえる結果にはならないということです。
なので、本質を体感できるようになるまで、繰り返し実践していただければと思います。
改善する
実践すると必ず相手からリアクションが返ってくるので、その結果が起こった原因を考えてみましょう。
正解はやってみないと分からないので、まずは想定される原因は仮説でOKです。
具体例
先輩と信頼関係ができていないような気がする。
↓ なぜ?
毎日、挨拶もしていないし、仕事以外の会話がない。
↓ どう改善する?
毎日、挨拶をしてみる。仕事以外の会話もできるようにランチに誘ってみる。
こんな感じで原因から次に起こすアクションまでを明確にします。大事なのは明確にアクションに移すことです。
これまでやって来なかったことを実践するのは自信がないかもしれませんが、自信は成果が出ないと付かないので大丈夫です。そのかわり勇気を持って臨んでください。
意外とやってみると「こんなもんか」ということが殆どです。
ちょっとした勇気で結果がいろいろと変わってくるので是非チャレンジしてみてください。