副業を本業にすることで失敗しないためには、いろいろと準備や知識が必要です。
- 副業から本業にするために準備しておくことは何だろう?
- 副業から本業にしたことでのリスクって何?
- 本業にする上で注意しておいた方がいいことはある?
このような疑問に答えていきます。
本記事では、
- 副業から本業にするために準備しておく5つのこと
- 副業を本業にする上での3つの注意点【経験談】
- 本業にするマインドセットが重要【本質論】
これらについてお伝えしていきます。
この記事を書いている僕は、2014年まではサラリーマンをやりながら副業をしていました。
そこから現在は副業を本業として会社法人の設立までしている経験者です。
副業から本業にしたことで良かったことや苦労したこともあります。今回は経験者だからこそ言える内容を解説していきますね。
目次
副業を本業にするために準備しておく5つのこと
本業にする前に準備しておくべきことは次の5つです。
- 集客できる仕組みを作っておく
- キャッシュフローが会社員よりも6ヶ月間上回る
- 法人化するかフリーランスで行くか決める
- クレジッットカードを作成する
- 職場の上司や先輩にあらかじめ退職する旨を相談する
集客できる仕組みを作っておく【1番準備が必要】
副業のジャンルにもよりますが、集客できる仕組みを作っておかないと時間も体力も消耗してしまいます。
特にコンサルタントやコーチなどの物理的な拘束のある職種は、クライアントに直接指導する時間が必要となるため、集客の仕組み化が出来ていないと指導する時間と集客する時間のバランスが崩れてしまいます。
結果として、
- クライアントを指導していると集客ができない
- 集客をしているとクライアントを指導できない
という事態を招いてしまうので危険です。
特に本業でも個人でやっていく予定の人は、WEB上で集客するための仕組みを完成させるか、コミュニティなどに所属して紹介をいただける環境を作るようにしましょう。
WEB上での集客を考えているのであれば、WEB集客を自動化させるための全手順を徹底解説をご覧ください。
キャッシュフローが会社員よりも6ヶ月間上回る
短期間で稼ぐことはそれほど難しいことではないですが、やはり継続して稼げるかどうかは重要です。
特に毎月のキャッシュフローが安定しないと精神的にかなりストレスが掛かります。(実際に僕がそうでした。)
余裕が無くなるとイライラしてしまい、「何のために副業を本業にしたのだろう?」と自分を見失ってしまうことにもなるので、収入を生み出し続ける確信が得られるまでは会社を辞めて本業にしない方がいいです。
どれだけ「売上よりも気持ちが大切だ!」という覚悟があったとしても、安定した売上を出さないと持続することは出来ないので、気持ちが先行して無謀にならないように気を付けてください。
なお、6ヶ月という数字に明確な根拠があるわけではないのですが、目安の期間として6ヶ月も安定したキャッシュフローを生み出せるなら本業にしてもいいかなという経験上での判断です。
法人化するかフリーランスにするか決める
会社を大きくする予定が無ければ、まずはフリーランスでOKです。
法人化は税金面で優遇される利点はありますが、そのために法人化するというのは本来の会社にする目的と違う気がします。
とは言っても、客観的な判断材料が知りたい人のために、法人化のメリットを簡単に伝えておきます。
- 2年間は消費税を支払わなくてOK(条件アリ)
- 利益が700〜800万円超える場合は節税できる
またこれはデメリットになりますが、会社設立するためには初期費用が20万円程度は掛かりますので、頭金をなるべく使いたくない人も法人化しない方がいいですね。
クレジットカードを作成する
副業から本業にするときに会社を辞めますが、信用が無くなりクレジットカードを作成することが出来なくなります。
正確には2年ぐらい売上が出ていれば信用ができるので新しくクレジットカードを作成できますが、その間はクレジットカードが使えないので色々と不便です。
何枚も準備しておく必要はないのですが、1枚も持っていない場合はクレジットカードを作成しておくことをお勧めします。
職場の上司や先輩にあらかじめ退職する相談をする
これは職場の環境によりけりです。
僕は職場の課長が転職してキャリアを積むタイプの人だったので、僕のキャリアアップに関しては割と応援してくれている人でした。
なので、会社を辞める半年ぐらい前には課長へ「会社を辞めたい」と伝えていて、さらに上の部長クラスには課長の協力を得ることで円満退社することが出来ました。
因みに副業していることは課長には伝えておらず、自分がどういう人生にしていきたいのかキャリアだけを伝えるようにしました。
あとは任されているプロジェクトもあるので、こちらの都合だけではなくて会社都合も考えて退職することを伝えるようにしましょう。
副業を本業にする上での3つの注意点【経験談】
副業から本業にすることで苦労もあったので、僕の体験談をもとに注意しておくべき点を3つお伝えします。
ズバリこの3つです。
- ブローカー業は本業にすると苦労する
- 精神的にキツくても乗り越える忍耐力を持つ
- 税金面を考えて資金管理する
ブローカー業を本業にするな
ブローカー業は紹介すると報酬がもらえるビジネスモデルです。
具体的には、
- 転職の紹介
- コンサル案件の紹介
- 投資案件の紹介
などが該当します。
アフィリエイトも広義の意味合いではブローカー業ですが、アフィリエイターはブログ記事などのコンテンツを生み出す力がないと稼げません。
ここでは業者への依存度の高いブローカー業を並べています。
いずれも紹介すると30万円〜100万円と報酬が高いのですが、事業そのものの寿命が短いので本業にするのはお勧めしないです。
あなたがその分野に関しての専門性を持っているなら話は別ですが、ぶら下がりで紹介することを生業にするのはリスクが高過ぎます。
業者の消滅=あなたのビジネスが無くなることを意味することを覚えておきましょう。
業者選びを間違えると悪質なトラブルにも巻き込まれてしまい、本業をするような状況では無くなるので注意が必要です。
いずれにしても本業にするなら、自らが価値を生み出せる力を持てるようになってからにしましょう。
精神的にキツくても乗り越える忍耐力が必要
どんなビジネスでもそうですが、同じ仕組みでずっと安定した成果を出し続けるのは無理です。
何かしらのアクシデントが付きまといます。
例えば、個人の副業で「物販」や「アフィリエイト」などがあります。
物販やアフィリエイトを本業にした場合、
- 物販は販売しているプラットフォーム(メルカリやAmazon)が規制されると、これまで使えていたノウハウが急に利用できなくなる
- アフィリエイトはGoogleのコアアップデートで、これまで上位表示されていた記事が一網打尽にランク外になり収益が下がる
などのリスクが起こることは避けられないです。
プラットフォームに便乗しているビジネスモデルが崩壊するのは一瞬で、このような未曾有の事態にも動じずに乗り越えていく忍耐力が求められます。
副業であれば、いざとなれば会社の給料で何とか乗り切れますが、本業にするとなるとリスクと常に隣り合わせということを理解しておきましょう。
税金面を考えて資金管理する
会社員が本業のときは給料から次の金額が天引きされます。
- 所得税
- 住民税
- 社会保険料
そのため、あまり税金や保険料のことは意識しなくても大丈夫でした。
これが副業を本業にすると、自分で税金や保険料を管理しなければなりません。
毎年2月16日〜3月15日にも確定申告をして、口座の中にある売上から税金を納める必要があります。
それなりに利益を出すと、ビックリするぐらい税金を引かれるので注意です。
口座残高にある金額が使える金額ではないので、そのあたりのお金の管理はしっかりするようにしましょう。
本業にするマインドセットが重要【本質論】
本質論で言うと、本業にするということは「この道で生きていく」という覚悟を決めることでもあります。
お伝えしてきた知識や技術的なこと以上に、
- 何のために本業に取り組むのか?
- 本業を通じてどのような未来を創っていきたいのか?
これらのマインドセット(ミッションやビジョン)が大切です。
断言できますが、ここがブレると本業を続けていくことに迷いが生じてしまいます。
まだ方向性が定まっていないという場合は、ミッションとビジョン の違いとは?【直感的かつロジカルに解説】をご覧ください。
副業を本業にするマインドセットがあれば、困難も乗り越えられるようになるはずです。