仕事の目的とは何でしょうか?誰もが人生で一度は直面するテーマですね。
生まれてから当たり前のように存在する仕事ですが、僕の場合は父から「家族を養うために仕事をしている」と聞いていました。
それほど仕事が好きな父では無かったので、本当に家族のために仕事をしてくれていたのだと思います。
これはこれで、仕事の目的としては正解だったのだと理解しています。
ですが、「生活のため」や「家族を養う」ためが仕事の目的の全てではありません。
そこで今回は3つの内容をお伝えしていきます。
本記事の内容
- 仕事の本来の目的は3つ
- 仕事の目的はお金では無いのか?【半分正解】
- 仕事の目的がわからないときの対処法【目的意識】
僕はまだまだ道半ばで「仕事の目的は絶対にコレが正解だ」と偉そうに言える立場ではないです。
ただ、「お金のために仕事した経験」や「社会のために仕事した経験」など、目的意識が変わっていく中で得られた知見は多くあります。
自分の体験を通じて得られた気付きを、この記事で参考にしていただけると嬉しいです。
仕事の本来の目的は3つ
僕のサラリーマン人生では「なぜ仕事をするのか?」なんて、家庭でも職場でも教えてもらえることはありませんでした。
家庭では「家族を養うため」であり、職場では「売上を出すため」と言われ、正直なところ仕事って僕にとってはスゴくつまらない存在だったんですよね。
そして結果として、お金を稼いでプライベートを少しでも充実させることが目的化していました。
でも、仕事は人生の中でも多くの時間を費やすもの。その仕事が我慢する人生っておかしいと思いませんか?
仕事の本来の目的は3つです。
- 自分が幸せになること
- 相手が幸せになること
- 社会が幸せになること
因みにこの考えは僕のオリジナルではなくて、日本の商売の原点でもある近江商人の教えです。
近江商人とは?
ここでの相手とは、
- 顧客
- 取引先
- 職場の仲間
- 株主
のことを対象としています。
そして社会とは、
- 家庭
- 地域
- 国
- 世界
- 地球環境
のことです。
全てがWin-Win-Winの関係になることが本来の仕事で果たす目的です。結局は社会がよくなると自分に返ってくる循環が生まれます。
そして、この相手や社会の目的の有無が仕事のやりがいにも繋がってくるのです。
楽しい仕事は「自分 - 相手 - 社会」の目的が一貫しています。逆に違和感のあるような仕事はどこか矛盾があるということです。
具体例を見ていきましょう。
リサイクル事業をしている「日本環境設計様」です。こちらの会社は衣類をほぼ100%再生してしまう技術を持っています。
会社の売上を伸ばす。【目的1】
リサイクルで再生するため地下資源を使わなくなる。【目的2】
(地下資源は紛争の原因となっている。)
世界が平和になる。【目的3】
社会に意義ある活動をしている自分を誇りに思う。【目的4】
目的には段階があります。例えば、【目的3】からすると【目的2】は手段です。【目的2】からすると【目的1】は手段です。
このように、自分の仕事の目的が何に繋がっているのか?を考えることが大切です。
余談ですが、上司や先輩から「それは目的ではなくて手段だ。」と言われるのは、最終目的の認識の違いから生まれています。
では、具体例のように大きな目的がないと駄目か?と言われるとそうではないです。
所属している会社によっても求められる目的は違うでしょう。
ただ、仕事の目的を社会まで向けている人は幸福度が高くなるという研究結果が出ているので、自己本位の目的ではない方が幸せを実感することはできます。
仕事で幸せになる方法
個人の体感としては研究結果は正しいですね。
世の中の大半の企業は、あなたが社会に目を向けても「それより売上あげろ」とか「言われたことやれ」と言われるのが辛いところです…。
仕事の目的はお金では無いのか?【半分正解】
どれだけ仕事を通して「相手」や「社会」のためだったとして、生きていくためにお金は絶対に稼がないといけないだろう?と思うかもしません。
本当にその通りです。
まず自分のこともしっかり出来ないのに、人のことを助けるなんて絶対に無理です。
「相手」や「社会」のためだけというのは綺麗事ですね。
でも、やはり「生活のため」や「お金のため」だけに仕事をするのは半分正解で半分は不正解かなと思います。
年収800万円を超えると幸福度は上がらなくなるという結果も出ていますので、ある金額までしかお金を目的とする効果がないからです。
お金を稼ぐ意味とは
また、本来の仕事は誰かに喜んでもらえるからお金をいただけるのであって、お金を目的にすると誤った方向へ進んでしまう可能性もあります。
これは僕のお金を騙された経験がいい事例ですね(笑)
安藤のお金に騙された話
自己への執着は、過去の僕のような結果になりますので注意が必要です。
仕事の目的がわからないときの対処法【目的意識】
仕事の目的がわからないときは、無理に考えようとしなくてOKです。
仕事の目的は理屈で考えようと思えば、いくらでも理由は付けられます。でも、本当にその仕事は必要か?と言われると無意味か問題になることも多くあります。
僕が過去にいた会社では売上を付け替えて、本当はうまくいっていない事業を業績がいいように見せていたりする管理職がいました。問題ですよね。。
いまいる環境で目的を探しても見つからない可能性があります。
仕事の目的がわからないときに最も簡単な方法は、本を読むことと環境を変えることです。大切なのは新しい人との出会いです。(本も文字を通じた著者との出会いです)
会社を辞めるという話ではなくて、いまいる環境とは違う人との出会いを増やすようにしてください。
目的によって読む本は変わりますが、仕事の目的を考えるなら「生き方」を示したような本はオススメです。厳選した2冊をご紹介します。
1冊目は京セラや第二電電(現:KDDI)の創業者である稲盛和夫さんの本です。いまの時代に求められている「生き方」に言及しています。
孫正義さんが起業したキッカケになった本は、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」です。「竜馬がゆく」はまさに何のため?を教えてくれる教本だと思います。
このように本との出会いでも人生は変えられますね。
最後に
仕事の目的についてお伝えしてきました。
細かい内容は忘れてもらって大丈夫なので、ぜひ仕事の本来の目的だけは覚えてください。
- 自分が幸せになること
- 相手が幸せになること
- 社会が幸せになること
仕事の目的が「自分 - 相手 - 社会」と繋がっていることが理想ですが、そうでない場合は今いる環境を変えてみましょう!