ブランディング

ブランディングに必要不可欠な7つの要素を徹底解説

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ブランディングは、中長期でビジネスを成長させるためには欠かせない事業戦略です。

しかし、ブランディングが必要であることは理解しているものの、具体的にどのような要素があるのかが分からず、ブランディングの全体像を把握しておきたいのではないでしょうか?



本記事では、ブランディングで必要な要素を7つご紹介していきます。

 

ブランディングの発祥である米国では、マーケティング戦略よりも上位概念としてブランディングを検討しています。

そのため、本記事で紹介するブランディングの要素を理解しておくことは、同時にマーケティング戦略による中長期での売上拡大へ繋げることが可能だということです。

 

ブランディング要素1:ペルソナ

ブランディングには「誰にとってのブランドになるのか?」を最初に定義する必要があります。それがペルソナです。

ペルソナはマーケティングの専門用語で「たった一人の理想の顧客像」のことを指します。

 

僕たちは国内だけでも、1日1,000個のブランド広告を無意識に見ているという調査データが報告されています。

数多の広告の中で優先的にあなたのブランドを選んでもらうためには、顧客の具体的な悩みの解決が必要です。

誰にでも当てはまるような商品・サービスは既に市場に出回っているからです。

 

例えば、「20代男性サラリーマン」よりも「25歳でソフトバンク勤務の男性サラリーマン」の方が具体的ですよね。そのため後者の方が悩みを絞り込みやすくなります。

具体的な悩みには具体的な商品・サービスを提供することができます。でも、漠然とした悩みには漠然とした商品・サービスしか提供できません。

結果、誰にでも当てはまる無難な商品・サービスになってしまうのです。

 

ブランディングは顧客あってこそなので、ペルソナの悩みを間違えてしまうとブランドに対しての感情移入は難しくなります。つまり、ブランディングに失敗してしまうということです。

必ず誰のためのブランド(特別な存在)になるのかをペルソナで明確にするようにしてください。

 

ブランディング要素2:ブランドコンセプト

ブランディングを構成する要素には世界観が必要です。世界観というのは「こんな体験できたら最高だな」という顧客の理想を叶えてくれる体験のことです。

人は商品・サービスを通じて理想の体験を求めています。その体験に連れていってくれるブランドに感情移入をするようになります。

 

例えば、東京ディズニーランドは「夢と魔法の王国」というブランドコンセプトを掲げています。

東京ディズニーランドでの体験は「大人も子供も日常生活を忘れて刺激や感動を味わえる場所」を提供してくれているのです。

あのテーマパークの中では大人も子供もコスプレするのが当たり前。ミッキーやミニーと写真撮影するだけでも1時間以上の行列ができるぐらいです。

まさに夢と魔法の王国を実現している超モンスターブランドとなっています。

 

そして、この世界観を東京ディズニーランドが誕生してからブレることなく、いまも進化しながら継続的に提供されていて凄いことですよね。

ブランドコンセプトの詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。

人を魅了し続けるブランドコンセプトとは?|成功事例と必要性
顧客を魅了するブランドコンセプトとは?|事例と必要性を徹底解説

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ブランドコンセプトは、ブランドの軸となる部分です。ブランドコンセプトは商品・サービスからロゴなど体験できる全てのものに影響を与えます。

 

ブランディング要素3:ブランドポジショニング

世の中すべて何かしらの「役割」が存在しています。
ブランドポジショニングの目的は、ペルソナに対して独自の役割を創り出すことです。

他のブランドでは出来ないことを、自社ブランドの商品・サービスでしか提供できないと、顧客に認識してもらうことです。

 

例えば、野球というスポーツにもポジションがあります。ピッチャー、キャッチャー、ショートなど。これらのポジションはそれぞれ違う役割が与えられています。

ピッチャーであれば「相手チームから点数を入れられないようにする」という役割です。この役割を監督やチームから認められればポジションを獲得することができるわけです。

 

これはブランディングでも同様の考え方となります。

ブランドポジショニングとは、顧客が認識している独自の役割」のことです。顧客に「○○と言えば**である」という認識をしてもらっている状態のことを言います。

 

例えば、女性OLが「今日は美味しいアイスクリームを食べたい」と思ったら、ハーゲンダッツを購入するのと同じです。

これはハーゲンダッツが「大人の贅沢なアイスクリーム」という、独自のポジションを構築できているからです。

ポジショニングについてもっと詳しく知りたい場合は下記をご覧ください。

ポジショニングの意味と目的とは?【初心者向けに分かりやすく解説】

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一般的にポジショニングと呼ばれると「ライバルとの差別化」を連想されることが多いのですが、ブランドポジショニングは「独自化」です。

ライバルと競争するのではなく、同じ業界で共存しながら顧客にとって独自の役割を見つけていきます。

 

ブランディング要素4:ブランド提供価値

顧客からブランドを選んでもらうためには「独自の価値を提供」する必要があります。そのブランドからしか提供できない価値です。

 

価値には機能・性能から得られる利便性での価値(機能的価値)だけではなく、自分の感性に合うといった価値(情緒的価値)などが存在します。

自動車であれば「快適に早く目的地へ到着できる」や「低燃費で走れる」というのが機能的価値で、メルセデスのベンツのように「高級感がいい」や「成功した経営者のような気分を味わえる」というのは情緒的価値です。

 

現代では機能・性能は差別化が難しくなってきています。顧客が求めている以上の機能・性能を提供しても価値を感じられないからです。

「この自動車は弊社の技術力を活かして高い安全性を確保しています」と言われても、どれぐらい安全性が高いのか分からないのです。

これは自動車業界で一定水準の安全性を確保するための技術が既に提供されているため。

機能的価値は独自化することが難しい領域であるため、ブランド提供価値は機能的価値以外の情緒的価値などに重点を置きます。

 

ブランディング要素5:ブランドプロミス

ブランドプロミスは「ブランド提供価値」の約束を守り続けることです。ブランディングは「ローマは1日にして成らず」と同じで、じっくりと長い歳月をかけて育てていくもの。

そのためには、決めた約束を絶対に守り続ける必要があります。

 

ブランドプロミスを実践している有名ブランドと言えばスターバックスコーヒーです。

スターバックスのブランド提供価値は「最高のコーヒー体験」や「落ち着いたリラックス体験」などがあります。

スターバックスは後発のコーヒーチェーン店であるにも関わらず業界NO1でいられる理由は、ブランドプロミスが徹底されているからです。

スターバックスでは、どこの店舗に行っても以下の価値を提供してくれます。

スターバックスで一貫しているサービス

  • スタッフは笑顔で接してくれる
  • 目に優しい緑や茶色の空間になっている
  • コーヒーを飲み終えても回転率のために帰らせない
  • 時間を気にしないように時計が置かれてない
  • 完全禁煙になっている

 

顧客の信頼を獲得するのには時間が掛かります。でも、失うのは一瞬です。ブランドプロミスは継続的な信頼を獲得するための目印となる存在です。

決めた約束を必ず守り続けるために、ブランドプロミスを定義が必要となります。

 

ブランディング要素6:ブランド・パーソナリティ

ブランドパーソナリティとは、「ブランドから連想される個性」のことです。もう少し簡単な言葉に置き換えると「ブランド独特の個性を人間の性格に変えたもの」です。

 

人は個性あるものに対して愛着を持つという特性があります。

また個性があるとより多くを情報を記憶することができます。多くの情報を記憶できるということは、ブランドが提供している多くの商品・サービス特性を記憶してくれるということです。

 

例えば、個性には以下のようなものがあります。

ブランド・パーソナリティ例

  • 真面目
  • チャーミング
  • アウトドア
  • 楽しい
  • 信頼できる
  • 刺激的である

 

実例として生命保険会社のメットライフ生命。この会社ではスヌーピーを使ってブランド・パーソナリティを生み出しています。

生命保険会社の印象として「利益優先」や「人間味に欠ける」という人もいらっしゃいます。

そこで、メットライフ生命ではスヌーピーというキャラクターを採用することで「思いやりがある」や「親しみやすい」という印象を与えることができました。

 

また、個人ビジネスにおいては情報発信者である「個人」がブランド・パーソナリティとも言えます。インフルエンサーと呼ばれる人はみな個性的ですよね。

 

ブランド・パーソナリティは、通常長い時間をかけて浸透させていくものなので、ライバルが簡単に真似することは不可能です。

ブランド・パーソナリティを設定することで、仮に同じ商品・サービスを提供していたとしても優先的に選ばれやすくなる効果があります。

 

ブランディング要素7:ブランドストーリー

ブランドの仕事は「顧客をA地点からB地点」に連れていくことです。A地点は「問題を抱えている状態」で、B地点は「理想の体験したい未来」のことです。

このA地点からB地点に到達するまでをストーリーにしたものを「ブランドストーリー」と言います。最後はめでたしめでたし・・・のハッピーエンドで終わるものです。

 

ブランドストーリーは顧客に財布を開きたいと感じさせてくれます。そして、ストーリーは人を引き込む力があります。

過去にTVで放送されていたAmazonのCMは秀逸なブランドストーリーを描いていました。「笑顔でいる家族と犬の幸せな未来」をストーリーにしたのです。

 

 

父親、母親、赤ん坊、犬で構成される家族。犬が赤ん坊に近付くと赤ん坊が泣き出してしまいます。それを見た父親がAmazonでライオンのタテガミを購入します。

そして、犬にライオンのタテガミを付けたところ、泣いていた赤ん坊が犬の顔に手を差し伸べるというハッピーエンドです。Amazonではライオンのタテガミが完売しました。

笑顔でいる家族と幸せな未来を手に入れたいと思った似たような境遇の人が、Amazonのブランドストーリーを見て購入したのです。

 

最後に

ブランディングの7つの要素についてご紹介しました。ブランディング7つの要素をまとめると次の通りです。

ブランディング7つの要素

  • ペルソナ
  • ブランドコンセプト
  • ブランドポジショニング
  • ブランド提供価値
  • ブランドプロミス
  • ブランド・パーソナリティ
  • ブランド・ストーリー

ブランディングは効果的に活用できれば、商品・サービスまたは会社への顧客愛着度が高まります。ぜひ実務で役立てていただけると幸いです。

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hiromasa_ando

hiromasa_ando

ソーシャルビジネス構築の専門家。中小零細企業へのWEBマーケティングコンサル業務と人財育成業務の2つの事業を展開。本業で売上(利益)を出しながら社会課題を解決していく企画から構築支援までを業務にしています。 これまで「不登校」「在宅ママ」などの事業を立ち上げ支援。 一時的な売上(利益)よりも長期的に顧客や社会から愛されるメディアを創る支援をさせていただきます。顧客を煽るようなマーケティングは嫌いです。 関わるすべての人に居場所があり、幸福で持続可能な社会を目指して支援させていただいております。

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