どうも、ブランドマーケッター安藤です!
今回は「ブランディングにおける服装選び」をテーマにお話していきたいと思います。
ブランディングで服装選びはとても大切です。服装によってあなたの印象が大きく変わるだけでなく、あなたの提供するビジネスの世界観を同時に映し出されるからです。
でも、実際にブランディングで服装選びをすると言っても何だか漠然としていて、どのような基準で選んでいいのか分からないですよね。
そのため、この記事ではブランディングでの服装選びの考え方や具体例を交えて分かりやすく解説していきます。
以下の記事を読んでいただければ、あなたのビジネスをより魅力的にお客様へ表現することができるようになります。
目次
ブランディング観点からの服装の重要性
ブランディングというのは、あなたとお客様との全てのコミュニケーションで必要になってきます。具体的には「ブログ」、「SNS」、「ロゴ」、「カラー」、「会話」、「服装」、「パンフレット」などです。
コミュニケーションには言葉による言語コミュニケーションと、言葉を使わない非言語コミュニケーションの2種類があり、視覚、聴覚などの五感を通じて「どんなブランドなのか?」という情報を受け取っています。
そして、服装は実際に人と会う時やSNS経由などで相手に与えている重要な影響力の1つとなります。
よく言われるブランディングの誤解
一般的にブランディングで服装選びを考えると、アルマーニのような「高級スーツ」のブランドを思い浮かべるかもしれませんが、これは半分正解で半分不正解です。
(出典元:アルマーニ専門店のブログ)
高級スーツを着ることは「権威性」のある人物であると認識してもらうための1つのブランディング方法ではあります。
しかし、高級スーツを着る以外であってもブランディングすることは可能です。むしろ高級スーツだけがブランディングであると勘違いするとお客様との認識にズレが生じてしまいます。
例えば、「親しみやすさ」を感じてもらいたいと願うブランドがあるとします。このブランドに所属しているスタッフが高級スーツを着ていたらどう感じるでしょうか?
[voice icon="https://hiromasa-blog.com/wp-content/uploads/2018/05/1.png" name="あんちゃん" type="l"]少し近寄りがたい雰囲気を感じますよね・・・。
[/voice]高級スーツは権威性を感じさせる役割があると同時に、どこか親近感がなくなってしまうという側面も持ち合わせています。
これでは親しみやすさをお客様に感じてもらうのは難しいですよね。親しみやすさを感じてもらうためには、スーツというよりもカジュアル目な格好をした方が伝わります。
ブランドの世界観に一貫性をもたせる
ブランドの世界観に一貫性があると「らしさ」と呼ばれるものが人の心にイメージとして記憶されます。例えば、「くまモン」や「ひこにゃん」など、ゆるキャラと呼ばれるキャラクターがいますよね。
もし仮にアルマーニにゆるキャラが登場したらどうでしょうか。インパクトはあるかもしれませんが、アルマーニという高級ブランドのイメージに対して少し違和感を覚えるかと思います。
それはアルマーニのブランドイメージに「エレガントで威厳のある男性」といった世界観があるからです。この世界観から連想されるのは「ゆるさ」というよりも「格好よさ」でしょう。
服装もブランドコンセプトを中核にして、世界観を表現するものでなければいけません。
[kanren postid="923"]誰に服装を届けるのか
僕の尊敬している経営者で商談時にユニクロを着て行かれる方がいます。もともとは高級スーツを着用されていたのですが、ある出来事をキッカケに私服に切り替えたのです。
経営者は商談中にいつもビジネスホテルのカフェラウンジを使用されているのですが、ある時に新人のホテル従業員がコーヒーをテーブルへ上手く置けず、スーツへ零してしまいました。
経営者は「クリーニング出すので大丈夫ですよ。」と言ったのですが、新入社員のとても申し訳なさそうな表情を見て、この日から服装を変えようと決意したそうです。
ユニクロにしていれば、コーヒーを零してしまっても「ユニクロだから大丈夫ですよ」って従業員の方を傷付けないようにしてあげられるのではないかと考えました。
[voice icon="https://hiromasa-blog.com/wp-content/uploads/2018/05/1.png" name="あんちゃん" type="l"]ええ話ですわ・・・(泣)
[/voice]服装というと自分は誰かという自己表現方法の1つですが、誰のために服装を選ぶのかという視点で、大いに学べるところがあるのではないかと思います。
ブランドの世界観を表現している事例
それでは具体的な有名ブランドの服装を見てみましょう。
東京ディズニーランド
東京ディズニーランドのコンセプトは「夢と魔法の王国」なので、キャストの服装は忠実に世界観を表現しているように感じます。
東京ディズニーランドの来園者にの多くはディズニーキャラクターの格好をしているのですが、服装を含めて一貫したコンセプトを創り出しているからこそ安心して出来るのでしょう。
(出典元:https://castel.jp/p/1218)
スターバックスコーヒー
スターバックスコーヒーのコンセプトは「人々の心を豊かで活力あるものにする」です。スターバックスを通じて仕事や学業など人々のライフスタイルがより良くなるためのキッカケにしたいと考えています。
そして、スターバックスはコンセプトの実現のために「おしゃれでくつろげる空間」を提供しているんですね。
(出典元:NAVERまとめ)
スターバックスのブランドカラーにもなっている緑色ですが、「くつろぎ」や「やすらぎ」といった意味合いを持っています。スターバックスもコンセプトと一貫したものを表現してくれていることが分かりますね!
ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンのコンセプトは、個性豊かな富裕層をターゲットにした「旅」です。高級ブランドのイメージに合わせて黒を基調色にしています。深みのある色は高級感を感じさせる効果があります。
(出典元:Fashion HR)
最初から特別仕様の服装にする必要はない
有名ブランドは服装の製作にもデザイナーを入れて莫大な資本を投資していますが、個人でビジネスをするとなると予算がなかったりします。そういう場合は市販のもので充分です。
カジュアル目な服装でしたらオリジナルTシャツを安価に作ってくれる業者もありますし、オーダーメイドのスーツも青山や青木のような大手と同じ価格帯で格好良く作ってくれるところもあります。
たしかに制作費を大きく使った特別仕様のオリジナルは強いですが、最初から無理をせず予算に合わせて段階的にやっていきましょう。
最後に
ブランディングにおける服装は大切なコミュニケーション手段の1つです。「たかが服装、されど服装」だと僕は思います。ブランドの信用というものは一貫性がとても重要です。
この記事を読んで頂いているあなたもブランドに違和感を感じるときというのは、何かしら世界観に統一性を感じられないときだからではないでしょうか?
僕の知人の金融関係者で「服にシワが寄っていたから信用できない」と言われて商談を逃した人がいます。金融業界って無形商品なので信用力は会社と人です。そして会社の信用は人が創ります。
もしかしたら「細かな部分まで気を使える人=信用できる金融関係者」だったのかもしれません。聞いた話ですのでお客様の真意は分かりませんが、服装が結果に影響していることは間違いないと思います。
僕たちはお客様のことを想うからこそブランディングの一環として服装にもこだわっていきたいですね。